NECは2012年12月28日、システム性能分析ソフト「WebSAM Invariant Analyzer」の新版V1.5を出荷する。カレンダー機能を用いた「分析スケジュールの自動作成」を可能にしたことが特徴。アルゴリズムの改善などにより実現した。

 WebSAM Invariant Analyzerは、「インバリアント分析」と呼ぶ技術を使い、性能を監視し、異常を検知するソフトだ。まず、システムの性能データを収集、分析し、関係式として“正常時”の状態をモデル化。その後、性能データを監視する中で、関係式の崩れから異常を発見する。

 WebSAM Invariant Analyzerを使った監視では性能情報を入力するだけで、従来の監視ツールのようにしきい値を設定するような手間がかからない。また、しきい値内に収まっている性能劣化などの状態もつかめる。

 V1.5では、分析スケジュールを自動で作成できるようになった。「平日」や「日曜」「夜間」といったモデルを、WebSAM Invariant Analyzerがシステムの動作特性を分析して作成する。