米Googleは現地時間2012年12月21日、同社のWebブラウザー「Chrome」に関して、ユーザーが望む拡張機能のみをインストールできるようにすると発表した。Chromeのバージョン「25」では、サードパーティーのプログラムによる拡張機能の自動インストールをデフォルトで無効にする。
従来のWindows向けChromeは、Windowsレジストリーの仕組みを使うことでユーザーが認識しないうちに拡張機能をインストールすることが可能になっていた。これは本来、別のアプリケーションをインストールする過程で、有用な拡張機能をオプトイン方式でChromeに追加できるようにするためのものだったが、サードパーティーが勝手に拡張機能をインストールするのに広く悪用されているという。
Chrome 25では、サードパーティーのプログラムが拡張機能をインストールすると、Chromeのメニューにマークが付く。ユーザーがそれをクリックするとダイアログが表示され、拡張機能を有効にするか、あるいはコンピュータから削除するかを選択できる。
これまで気づかないまま自動インストールされていた拡張機能は、基本的にすべて無効となる。ユーザーがそれらの拡張機能を有効にするための手段も提供する。
GoogleはWindowsアプリケーション開発者に対し、Chrome拡張機能をインストールする場合はChrome内でユーザーに許可を求める仕組みにするよう呼びかけている。
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