日本OSS推進フォーラムは2012年12月21日、オープンソースのオフィスソフト「LibreOffice」を収録したCDおよびDVDを、震災被害からの復興支援に取り組む団体や個人に無償配布すると発表した。操作方法に関する問い合わせへの対応も、Facebook上で2013年9月末まで無償で行う。

 日本OSS推進フォーラムは大手システムインテグレータやメーカー、ユーザー企業などが参加する、オープンソースソフトウエア(OSS)活用やそのための課題解決などを目的とした団体。日中韓による会議「北東アジアOSS推進フォーラム」(関連記事)の開催、OSSの共同検証、日本OSS貢献者賞の表彰(関連記事)やOSS学習カリキュラムの作成といった人材育成、RubyやOpenOffice.orgの事例集作成などの活動を行っている(関連記事)。

 同フォーラムでは、2011年6月から復興支援としてOpenOffce.org収録CDを北海道、岩手県、宮城県、福島県、茨城県の5つの団体、個人へ20件の送付を行った。さらに2012年2月から、LibreOffice収録CD/DVD被災地近隣、首都圏、北陸、関西、中国地方の24の団体、個人へ31件の送付を行った。このほか、同フォーラムのサイトからダウンロードによる提供も行った。

 今回の配布は、これらに続く第3弾となる。配布するのは(1)Windows 8/7/Vista/XP対応のLibreOffice 3.6.4インストール用ソフトウエア一式(CD)、(2)LibreOffice 3.6.4搭載のVine Linux 6.1(32bit 版)インストール用ソフトウエア一式(DVD)、(3)LibreOffice 3.5.4搭載のUbuntu 12.04.1 LTS(32bit 版)インストール用ソフトウエア一式(CD)、(4)電子書籍「OpenOffice.orgからLibreOfficeへの移行ガイド」(Windows 版 CD 配布時のみ)。

 CDとDVDのイメージは日本OSS推進フォーラムのWebサイトからダウンロードできる。また、メールで申し込むとCDまたはDVDを無料で送付する。ただし、CD/DVDの無料送付は予定数に達した時点で終了する。

 LibreOfficeの利用方法に関する質問は、日本OSSの推進フォーラムの復興支援Facebookページに書き込む。震災被害からの復興支援に取り組む団体や個人に対し、日本OSS推進フォーラム クライアント部会の有志メンバーがボランティアで回答する。