写真●CA Clarity PPM 13.1の画面(人件費の計画を示した管理者向けダッシュボード画面)
写真●CA Clarity PPM 13.1の画面(人件費の計画を示した管理者向けダッシュボード画面)
[画像のクリックで拡大表示]

 CA Technologies(日本法人)は2012年12月20日、複数の開発プロジェクトに対して適切な投資計画を策定するためのソフトの新版「CA Clarity PPM 13.1」(写真)を発表、同日出荷を開始した。新版では、以前よりも小規模のライセンス数で導入できるようにしたほか、人件費シミュレーション機能を強化した。

 IT開発プロジェクトへの投資計画を支援するソフトである。どのプロジェクトに取り組むべきかを判断する材料を提示するほか、プロジェクトの進ちょく管理機能を提供する。リスク管理やコスト/出来高管理などを通じて、プロジェクトのライフサイクル全体を可視化する。

 各種のWeb画面を用意している。スケジュールのガントチャート画面、メリットとリスクをスコアカード化する画面、進行中のプロジェクトのステータスを表示する画面、残存コストなど各種の財務指標でプロジェクトを評価する画面、各役職者ごとのダッシュボード画面、などを用意している。

 今回の新版では、以前よりも小規模で導入できるようにした。SaaS版において、従来版の半数となる最小構成50ユーザーで契約できるようにした。50ユーザー時の参考価格(税込み)は、1年契約の場合で年額468万円になる。これに対し、従来版は、SaaS版が100ユーザー時に1ユーザー当たり月額8万1000円、オンプレミス版が最小構成100ユーザーで1625万円だった。

 新版ではまた、プロジェクトのポートフォリオ(人件費の配分)を計画する機能を強化した。プロジェクトメンバーの役割や人件費を、プロジェクトの原価計画を基にシミュレーションできるようにした。開発が長期にわたるプロジェクトの原価を事前に把握できるようになるので、トップダウンでの判断がより容易になるという。