Oracleによる買収を告げるEloquaのホームページ
Oracleによる買収を告げるEloquaのホームページ
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 米Oracleは現地時間2012年12月20日、マーケティングソフトウエアの米Eloquaを買収することで両社が合意したと発表した。買収総額は約8億7100万ドルで、OracleはEloquaの株式1株につき23.50ドルを支払う。

 Eloquaは、クラウドベースのマーケティングおよび売上管理ソフトウエアを手がけている。企業がさまざまなチャネルにわたって、高度にパーソナル化した統合的体験を顧客に提供し、ソーシャルなやりとりを通じてブランドへの忠誠度を高め、売り上げを拡大できるよう支援する。

 Oracleは、Eloquaの技術を自社のCRM製品およびサービス群「Oracle Customer Experience」などと組み合わせ、マーケティングクラウド事業の推進を図る。Oracle開発部門担当執行バイスプレジデントのThomas Kurian氏は「現代のマーケティング業務は収入拡大を促進するものとして、企業にとって重要な投資分野となっている」と述べた。

 Oracleによると、Eloquaの取締役会はすでに買収計画を承認しているという。今後Eloqua株主や当局の承認を得た後、2013年前半に手続きを完了する見通し。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、Eloquaは2000年に創設され、2012年8月に新規株式公開(IPO)を果たしたが、まだ利益を上げたことがない。1株23.50ドルという買収金額は、Eloqua株の前日の終値より31%高い。

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