写真1●iPad向けOffice文書編集アプリ「Quickoffice」 「Google Apps For Business」専用アプリとして同サービスユーザーに無償提供される
写真1●iPad向けOffice文書編集アプリ「Quickoffice」 「Google Apps For Business」専用アプリとして同サービスユーザーに無償提供される
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写真2●文書変換時の「視覚要素の維持」に関して大幅な改善が施されている
写真2●文書変換時の「視覚要素の維持」に関して大幅な改善が施されている
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 米Googleは現地時間2012年12月19日、「Microsoft Office」文書をモバイル端末で編集できる「Quickoffice」アプリケーションのiPad対応版(写真1)を、同社のWebアプリケーションサービス「Google Apps」のユーザー向けに無償提供すると発表した。Google Appsの有料版である「Google Apps For Business」を対象とする。

 Google Apps For Business専用Quickofficeは、Googleが6月に買収した米Quickofficeの技術とGoogle Appsを統合したもの。Quickofficeは、モバイル端末で「Word」「Excel」「PowerPoint」ファイルを作成、表示、編集できるアプリケーションをiOSおよびAndroid向けに提供している(関連記事:Google、モバイル向けオフィススイートアプリのQuickofficeを買収)。

 Google Apps For Business用Quickofficeを使うことにより、ユーザーはiPadからWord、Excel、PowerPointファイルをGoogleドキュメントに変換してオンラインストレージ「Google Drive」に保存し、また直接Google Driveのドキュメントを開いて編集できる。Word、Excel、PowerPointからGoogle文書、スプレッドシート、プレゼンテーション形式へのいずれの変換においても、従来と比べて「視覚要素の維持」に関して大幅な改善が施されている(写真2)。

 Googleは、「Googleドキュメントへの変換が共有および共同作業には最も適した手段である」としているが、変換せずにWord、Excel、PowerPointファイルのまま手軽に変更を加えられる機能も提供する。

 iPad向けGoogle Apps For Business専用Quickofficeは、Appleの「App Store」から入手可能。同社によれば、iPhone版とAndroidスマートフォンおよびタブレット版も現在開発中という。

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