NECビッグローブは2012年12月19日、自治体サイトの運用に最適化したクラウドサービス型CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)「BIGLOBE Webホスティング Pattern Style CMS ~自治体版~」の提供を開始した。自治体サイトに要求されるWebアクセシビリティ方針を満たす複数のデザインテンプレート、CMSパッケージ、クラウドサーバー環境をセットにしたものである。

 総務省は、国/地方公共団体などが運用する公的機関のWebサイトに対して、2013年度末までにJIS規格(JIS X 8341-3:2010)の等級Aに準拠、2014年度末までに同等級AAに準拠することを求めている。同サービスでは、音声読み上げへの対応や配色管理など、JIS規格の等級AAに準拠した複数のデザインテンプレートを用意。PCサイト用テンプレートは標準装備、スマートフォンおよび携帯サイト用テンプレートはオプションとなる。

 CMSソフトには、企業サイト向けCMS「WebRelease 2」(開発はフレームワークスソフトウェア)を提供。承認フロー、履歴管理、時限公開、使用禁止用語のチェックといった各種CMS機能が利用できる。また、標準のクラウドサーバー環境として、ロードバランサー、Webサーバー2台(冗長構成)、CMSサーバー、CMSデータ・バックアップ・サーバーを、同社が運用するクラウド基盤から提供する。構築、運用保守サービス、500ページまでのコンテンツ移行作業も標準メニューに含まれる。

 参考料金は、ページ数無制限の「WebRelease 2 Enterprise Edition」でCMSを構築し、1500ページ分のコンテンツを移行した場合、初期費用594万円、月額費用16万5000円。

■変更履歴
公開当初、第2段落で「2013年までに」と記述していましたが、「2013年度末までに」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/12/19 16:45]