「スマートフォンの画面上でキャラメルをスワイプ(指で滑らせ)して飛ばすと、キャラメルが店のショーウインドウに現れ、ゆっくりと降ってくる。見事ボックスに入ると、実物のキャラメルやクリスマスケーキをプレゼント」---。
ヨックモックが運営する洋菓子店「アンリ・ルルー」の東京ミッドタウン店では2012年11月30日から、マルチスクリーンを活用したイベント「HENRI LE ROUX“Catch the Christmas Caramel!”」を開催している。「幅広い層の集客につながっている」(ヨックモック 営業部 ルルー営業グループ グループ長 田代良則氏)という。
ゲームに参加するためのQRコードは、「アンリ・ルルー」の東京ミッドタウン店の店頭にあるボードに掲載されている。QRコードを読み込み、Webページにアクセスするとゲームに参加できる。ショーウインドウには、プロジェクターの映像によって雪の結晶がふわふわと降っており、いちばん下では箱が左右にゆっくりと動いている。
ゲーム参加者がスマートフォン画面上のキャラメルをスワイプして飛ばすと、キャラメルがショーウィンドウのスクリーンに現れ、それが上から落ちてくる。キャラメルは、雪の結晶やツリーにぶつかって方向を変える。キャラメルがボックスに入ると当たりとなり、キャラメル、特製壁紙、大当たり賞品のいずれかが当たる。大当たり賞品は、1日1人限定のクリスマスケーキ(ケーキの引き換えは12月24日)だ。
「お客様にはとても楽しんでいただけていると感じている。うまくキャラメルが箱に入り、お子様が大喜びで踊り出した親子連れのお客様もいた」(田代氏)。来店客が増えるだけでなく、売り上げも増加しているという。
「スマートフォン側の画面はHTML5。iPhoneもAndroidもサーバーの同じWebページにアクセスしている」(開発を担当したエフアイシーシー クリエイティブプロデューサー フロントエンドエンジニア 福岡陽氏)。ショーウインドウに投影するプロジェクターは、パソコンの画面を映している。パソコンからサーバーに一定間隔ごとにアクセスし、キャラメルのスワイプを検出している。
「HENRI LE ROUX“Catch the Christmas Caramel!”」は、12月25日まで開催している。