写真●Aruba 7200シリーズの外観
写真●Aruba 7200シリーズの外観
[画像のクリックで拡大表示]

 アルバネットワークスは2012年12月18日、無線LANアクセスポイントを収容して無線LAN通信にアクセス制御や帯域制御などをかけられるようにする無線LANコントローラーのハイエンド機種「Aruba 7200シリーズ」(写真)を発表した。1台でアクセスポイント(AP)2048台、無線LANデバイス同時接続3万2768台を管理できる。2013年1月に出荷する。

 大規模な無線LAN環境を構築/運用するためのネットワーク機器である。L2/L3スイッチの基本機能(VLANの運用やルーター機能)をベースに、ファイアウォール、データ暗号化、QoS(帯域制御など)などの機能を提供する。数千台規模の無線LAN APを接続して運用することを想定している。

 管理下にある同社製APのポリシーを管理する機能も備える。具体的には、状況に応じて個々のAPの電波設定を動的に変更する。これにより、複数の無線LAN APが混在した環境で、より効率よく無線LANデバイスを運用できるようになる。

 今回のAruba 7200シリーズは、ハイエンド機種に当たる。最上位モデル「Aruba 7240」のスペックは、ファイアウォールのスループットが40Gビット/秒、暗号化のスループットが40Gビット/秒。接続できるAPは2048台で、同時接続デバイス数は3万2768台。既存の最上位機種「M3」と比べると、1台で管理できる無線LANデバイスが10倍以上に増えている。

 価格(税別)は、AP512台(同時接続1万6384台)の最小構成(Aruba 7210)で306万円から。搭載するネットワークポートは全モデル(7210/7220/7240)共通で、10GbEが10GBASE-X(SFP+)×4ポート、GbEが1000BASE-Xまたは1000BASE-T×2ポート。きょう体は1Uラックマウント型で、外形寸法は、幅445×奥行445×高さ44mm。