電通国際情報サービス(ISID)は2012年12月18日、社内向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「Spigit(スピギット)」を全日本空輸(ANA)に納入したと発表した。集まったアイデアを一定の基準で絞り込む機能を備えるのが特徴だ。

 ANAは業務プロセスを改善したり、客室乗務員の機内サービスを高めたりするためのアイデアを募る2つのサイトにSpigitを採用した。この9月から運用を始めている。子会社を含めたIT部門や客室乗務員の1000人ほどが使う。

 例えば、好意的なコメントの数やページビューなどにしきい値を設けておくことで、集まったアイデアを有用なものだけに絞り込む機能を備える。社員の利用を促すために、参加状況に応じてポイントを付与したり、表彰したりすることも可能だ。ANAではこうした機能で評価したアイデアで、実現に向けて動き出したものがいくつかあるという。

 Spigitは米スピギットが開発・提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)。国内ではISIDが販売や導入支援、コンサルティングサービスを手掛けている。ANAのほか、モスフードサービスにも採用実績がある。