写真●全日本空輸のPassbookによるチケットレス搭乗システムの画面。テックファームが開発を担当
写真●全日本空輸のPassbookによるチケットレス搭乗システムの画面。テックファームが開発を担当
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 独立系システム開発会社のテックファームは2013年1月から、米アップルが提供するデジタルチケット機能「Passbook(パスブック)」を活用したCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)ソリューション「Passbook CRMシステム」の提供を始める。Passbookはスマートフォン/タブレット端末用OS「iOS 6」に標準搭載され、今後普及する可能性がある。

 テックファームは、全日本空輸(ANA)のPassbookによるチケットレス搭乗システム(写真関連記事:「iPhone 5が搭乗券に」、ANA国内線でPassbook使った新サービス)の開発を担当した実績があり、このノウハウを幅広く展開する。

 Passbookに対応したASPサービスは既にいくつか出回っているが、テックファームは導入企業がもともと持つ顧客データベースと連動しやすい特徴を訴求する。既存のデータベースシステムを大きく改修することなく、1カ月程度の短期間でPassbook連動機能を実装できるという。ANAの事例でも、既存の予約・マイレージ管理システムと連動したサービスを、iOS6正式リリースから約2週間後の2012年10月1日に稼働させた。

 テックファームは、おおむね1万人以上の会員データベースを持つ流通・小売業や交通事業者などを主な対象顧客として想定している。2013年末までに20社からの受注を目指す。価格は500万円から。

[テックファームの発表資料(PDF)]