写真●SSB-JP2の外観(ASUS RS100-E7/P12を利用)
写真●SSB-JP2の外観(ASUS RS100-E7/P12を利用)
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 ジュピターテクノロジーは2012年12月17日、Syslogサーバー専用機のエントリー機種「SSB-JP2」(写真)を発表、同日販売を開始した。同社の既存製品と比べ、より小規模ネットワーク向けのライセンスとすることで、価格を抑えた。

 SSB-JP2はSyslogサーバー専用機である。Linux/UNIXサーバーやネットワーク機器などが出力するSyslogメッセージを受信して、これを管理する。ログの種類などに応じて、ログファイルとして蓄積したり、管理者にメールしたり、といったアクションをとれる。Syslog-ngをベースに、企業向けの機能拡張や管理GUI画面などを追加している。

 従来、同社では、ハンガリーのBalaBit ITセキュリティ(BalaBit IT Security)が開発したSyslogサーバー専用機「Syslog-ng Store Box」(SSB)を扱ってきた(ハードウエアアプライアンス版とVMware仮想アプライアンス版がある)。ところが、Syslog送信元サーバーの最小構成は50台ライセンスであり、小規模での導入には向かなかった。

 SSB-JP2では、Syslog送信元サーバーの台数を、従来の最小構成の半分となる25台までとした(台数の拡張はできない)。利用しているソフトウエア(Syslogサーバー機能)は、既存のSSBとまったく同じである。VMware仮想アプライアンス版のSSBを、ジュピターテクノロジーが、PCサーバー機「ASUS RS100-E7/P12」とVMware ESXi環境に搭載した。

 価格(税別)は、今回のSSB-JP2が、送信元サーバー25台で98万円。一方、SSBの最小構成(送信元サーバー50台)は、VMware仮想アプライアンスが120万1200円、ハードウエアアプライアンスが181万7200円、である。つまり、SSBとの比較では、送信元サーバーを50台から25台に半減させたことで、価格をほぼ半減させている。

 なお、SSBの開発元であるBalaBit ITセキュリティは、OSS(オープンソース)のSyslogサーバーソフト「Syslog-ng」の開発元である。SSBは、Syslog-ngの上位エディションで企業向け製品である「Syslog-ng Premium Edition」をベースに、GUI管理画面などを追加してアプライアンス化したものである。

■変更履歴
第4段落でPCサーバー機を「ASUS RS100-X7」としていましたが、「ASUS RS100-E7/P12」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/12/17 18:30]