写真●HP 3PAR StoreServ 7000の外観
写真●HP 3PAR StoreServ 7000の外観
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 日本ヒューレット・パッカードは2012年12月13日、プライマリーSANストレージのエントリー機種の新製品「HP 3PAR StoreServ 7000」(写真)を発表、同日販売を開始した。既存のエントリー機種「HP 3PAR Fクラス」および「HP Enterprise Virtual Array(EVA)」の販売は継続するが、実質的な後継製品に相当する。

 2モデルで構成する。価格(税込み)は、コントローラーノードが2ノード構成の下位モデル「HP 3PAR StoreServ 7200」が333万9000円から、4ノード構成の上位モデル「HP 3PAR StoreServ 7400」が505万500円から。下位モデルのスペックは、搭載ディスク数が300GバイトSAS×8~144台、8Gビット/秒FC×最大12(標準4)、iSCSI/FCoE×最大4(標準0)。

 既存のエントリー機種との比較では、HP 3PAR Fクラス(価格は577万5000円から)よりもハードウエアのアーキテクチャーが新しい(FCポートの帯域幅など)。もう一つのプライマリーストレージブランドであるHP EVAとの比較では、3PARブランドとしてエントリー機種(ミッドレンジ)からハイエンドまで共通の3PAR OSの下で混在させて利用できる。例えば、異なる機種をつないで単一のリソースプールを運用できる。

 なお、今回、HP 3PARの新たなサブブランド名として、StoreServを付けた。これに合わせて、ハイエンド機種「HP 3PAR Vクラス」の名称を「HP 3PAR StoreServ 10000」に変更した。新規ユーザーに対しては、HP 3PAR StoreServの全4モデル(7200/7400/10400/10800)を売っていく。

 HP 3PARの特徴は、複数のノードをスケールアウト型で拡張し、ノードをまたいだ単一のリソースプールを運用できること。さらに、この上で、ボリューム容量を仮想化するシンプロビジョニングを運用できることである。実際にデータが書き込まれた分だけ、リソースプールからディスクの一部分を割り当てる。