写真●Barcode.php ver 1.2のサンプルアプリ(左)と生成バーコード(右)
写真●Barcode.php ver 1.2のサンプルアプリ(左)と生成バーコード(右)
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 パオ・アット・オフィス(Pao@Office)は2012年12月12日、PHP言語で開発したWebアプリケーションでバーコードを簡単に生成するためのコンポーネントの新版「Barcode.php ver 1.2」(写真)を発表、同日出荷を開始した。新版では、描画方法の変更によってバーコードの精度を高めた。

 PHP 5で書かれたバーコード生成コンポーネントである。PHP 5でWebアプリケーションを開発する際に、アプリケーションに組み込んで利用する。これにより、各種パラメーターを利用したバーコードを、PNG画像やPDF文書の形で生成できる。PHP 5の環境のほかに、GDライブラリー(各種言語から利用可能な画像処理ライブラリー)が必要になる。

 新版では、バーコードの太線を描画する方法を変更することによって、生成するバーコードの精度を高めた。具体的には、従来版は、細い線を重ねることで太線を実現していた。この場合、プリンター出力によっては太線を正しく読み取れない場合があった。新版では、枠内を塗りつぶすやり方で太線を描画するやり方へと改めた。

 PHP向けの他のバーコード生成コンポーネントと比較したメリットとして同社は、コンビニバーコードなど、生成できるバーコードの種類が豊富であること、PDFの出力ができること、シンプルな使い勝手で、より簡単にバーコードの生成が可能であること(ソースコード2~3行でバーコード生成ができる)、サンプルが豊富に付属すること---、などを挙げる。

 価格(税込み)は、開発ライセンスが1万2600円で、Barcode.phpを組み込んだWebアプリケーションの運用は無償である。Webアプリケーションサーバー上で直接PHPのソースを開発/改修するケースは開発環境を兼ねるので、開発者に応じて開発ライセンスが必要になる。

 試用版を用意している(ダウンロード配布)。PHPで書かれたサンプルプログラムとBarcode.phpを、VMware仮想マシンイメージとして固めたものである。試用版に含まれるBarcode.phpは暗号化されており、製品版を購入すると暗号化されていないソースコードを入手できる仕組み。Linuxディストリビューションの違いに応じて、Ubuntu 11.04、CentOS 5.5、Fedora 14、Debian 6---、の4種類を用意している。

 なお、同社のバーコード生成コンポーネントには、今回のPHP版のほかにも、.NET Framework用のクラスライブラリー「Barcode.net」、Javaのクラスライブラリー「Barcode.jar」、Microsoft Officeからバーコードを生成するためのActiveXコントロール「Barcode.Office」---、などがある。

 Barcode.phpで生成可能なバーコードは、以下の通り。

  • JAN13(EAN13)
  • JAN8(EAN8)
  • ITF Interleaved 2of5
  • Matrix 2of5
  • NEC 2of5(COOP 2of5)
  • NW7(Codebar)
  • CODE39
  • CODE128
  • GS1-128(UCC/EAN128)
  • 郵便カスタマバーコード
  • QRコード
  • 標準料金代理収納用バーコード(コンビニバーコード)