Samba Teamは2012年12月11日(現地時間)、Samba 4.0を正式リリースした。4.0ではActive Directoryサーバー機能を搭載した。Sambaは、LinuxなどのUNIX互換OS上で、Windows互換ファイルサーバー機能およびディレクトリサーバー機能を提供するオープンソースソフトウエア(OSS)。

 「Active Directory互換サーバー機能は、Microsoftが公開したドキュメントと、同社のエンジニアによる相互運用性テストへの協力を得て開発された」(Samba Team)。既存のActive Directoryサービスに統合できるという。MicrosoftのWidnows Server担当開発ディレクターThomas Pfenning氏は「Active Directoryは企業におけるIT環境の主役であり、Microsoftはクロスプラットフォームにおける相互運用性のサポートをコミットする。我々は、Microsoftが提供してきたドキュメントと相互運用性ラボが、Samba 4.0のActive Directory機能の開発の鍵となったことを嬉しく思う」とコメントしている。

 また4.0では、SMB 2.1プロトコルをサポート。管理情報を格納するTrivial Database(TDB)のクラスタリングに対応した。OEMベンダーが独自機能を追加するためのモジュラーツールを提供する。「Sambaのコアのコードを変更することなくカスタマイズできる」(Samba Team)という。

[発表資料]
[リリースノート]