[画像のクリックで拡大表示]

 米Facebookは現地時間2012年12月11日、サイトガバナンスのプロセス変更を盛り込んだ改定案に関するユーザー投票を実施した結果、投票者の9割近くが反対だったが、改定案を採用することを決定したと発表した。

 総投票数は66万8872票で、そのうち改定案支持は7万9731票、不支持は58万9141票だった。しかし総投票数が登録ユーザーの30%に満たなかったため、投票結果は拘束力を持たず、勧告となる。

 Facebookは11月21日に、データの使用に関するポリシーと利用規約の改定案を発表。これにはサイトガバナンスのプロセスにおいてユーザー投票を廃止する提案が含まれている。Facebookによれば、ユーザー投票は一定数のコメントが集まった時点で有効になる仕組みであるため、質より量を重視する形になっており、これを撤廃して今後はユーザーのフィードバックと参加をより有意義なものとするシステムを目指したいと説明していた。この改定案を巡るユーザー投票が7日間実施され、太平洋標準時12月10日午後12時に締め切られた(関連記事:Facebook、「ユーザー投票廃止案」を含む改定案でユーザー投票を実施)。

 Facebookは投票結果について、「ニュースフィードと電子メールでユーザーに情報を提供して強く投票をよびかけ、メディアでも広く取りあげられたが、参加者は10億人強のユーザー全体の1%にも満たなかった」と述べている。

 改定案採用によりユーザー投票制度は廃止となるが、Facebookは「多くのユーザーがサイトガバナンスプロセスへのユーザー参加を継続することを望んでいることが分かった。われわれも同意見であり、通知やコメントプロセスにおいてコミュニティーとの意義ある対話を持つことが前に進むために重要だと確信している」とし、ユーザーの参加を最大限促すための革新的で効果的な方法を模索し、導入する意向を示した。

[Facebookの発表資料へ]