日本セーフネットは2012年12月11日、ソフトウエアのライセンス(利用権)を管理/制御する仕組みを一式提供するソフト「Sentinel License Development Kit」(略称はLDK、旧称はSentinel HASP)の新版(バージョン6.3)を発表、同日提供を開始した。ソフトウエア開発者/会社が利用することで、販売するソフトや配布するソフトのライセンスを管理できるようになる。

 開発/配布するWindowsソフトウエア(C/C++およびVisual Basic)に組み込むための専用のAPIライブラリーと、同ライブラリーを組み込んだソフトウエアのライセンスを管理するライセンス管理サーバーソフトで構成する。LDKは無償で、配布したソフトウエアの数に応じて、別途、ライセンス管理のためのライセンス「Sentinel HL」または「Sentinel SL」が必要になる。

 Sentinel HLは、USB接続ハードウエア(ドングル)を使ってソフトウエアのライセンスを管理するための、Sentinel製品のライセンス。一方、Sentinel SLは、パソコン上でソフトウエアの製品コードを登録する方式によってソフトウエアのライセンスを管理するための、Sentinel製品のライセンスである。配布して利用するソフトウエアの台数に応じて課金する。

 Sentinel製品によるライセンス管理の特徴は、大きく二つある。一つは、ソフトウエア開発者がライセンス管理の方法(USBドングルを使うかどうかなど)を、事前に想定する必要がないこと。エディションによる提供機能の差異なども、容易に定義できるとしている。もう一つの特徴は、エンドユーザー自ら簡単な手続きだけでコンピュータ間でライセンスを移行できることである(Sentinel HLとSentinel SL間の移行も可能)。

 新版では、管理サーバーの稼働OSを拡大した。従来版はWindows環境に限られていたが、今回からLinux上でも動作するようにした。新版ではまた、従来版では別製品として販売していたWeb管理画面「Sentinel EMS」(およそ300万円)を、標準でバンドルした。

 Sentinel HLとSentinel SLの価格は、以下の通り。USBドングルを利用するSentinel HLは、USBドングル1本当たり5000円前後から(最少導入数は5本で、このときの1本当たりの価格は6100円前後)。ソフトウエア方式のSentinel SLは、サーバーライセンスが45万円前後など。