写真●Tablet Paper for RDEの画面
写真●Tablet Paper for RDEの画面
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 ウイングアークは2012年12月11日、出力済み帳票の印刷イメージをAndroidタブレットで閲覧したり、印刷前に手書きでサインを追記したりできるようにするソフト「Tablet Paper for RDE」(写真)を発表、同日出荷を開始した。同社の印刷スプール管理ソフト「Report Director Enterprise」(RDE)と組み合わせて利用する。

 プリンターに渡される前の印刷イメージを、モバイル端末で活用できるようにした。これにより、通常の紙印刷に加えて、Androidタブレットで帳票を閲覧できるようになる。また、印刷前の帳票イメージに対して、Androidタブレットを使って署名などを手書き加工し、これを印刷することができる。

 出力帳票を印刷前に集約/格納するスプールサーバーソフトのRDEが必要になる。Tablet Paper for RDEは、スプールされている印刷イメージの管理(印刷指示など)といったRDEのクライアント機能を一通り提供し、この上で、印刷イメージの閲覧/加工機能を追加で提供する。

 なお、RDEは汎用の印刷スプールサーバー(Windows/Linux/UNIX版)だが、主に、帳票作成/出力ソフト「Super Visual Formade」(SVF)と組み合わせて利用することを想定している。SVFには、帳票デザイナーソフトの「SVFX-Designer」(Windows版)と、PDFやXPSなどの各帳票形式ごとに帳票出力エンジンソフト(Windows/Linux/UNIX版)がある。

 価格(税別)は、Tablet Paper for RDEが140万円から。RDEが1サーバー/1CPU当たり300万円から。帳票デザイナーソフトのSVFX-Designerは50万円から。帳票出力エンジンは、代表製品であるPDF向けのSVF for PDFの場合でWindows/Linux版が80万円から、UNIX版が120万円から。

 Androidタブレットの要求仕様は、ディスプレイが10.1インチのWXGA(1280×800ドット)で、空きメモリー容量が150Mバイト以上。動作確認済みのタブレットは、パナソニックの「BizPad JT-H581VTシリーズ」とサムスン電子の「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」の2機種だとしている。