米GoogleがモバイルOS「Android」で提供しているパーソナルアシスタント機能「Google Now」を、Webブラウザー「Chrome」に組み込む作業を進めている。Chromeのベースとなるオープンソースプロジェクト「Chromium」のメンバーが現地時間2012年12月7日にChromeソースコードの修正版を公開した際に明らかにした。

 Google Nowは「Android 4.1」(開発コード名は「Jelly Bean」)以降で搭載している機能で、ユーザーがわざわざ調べなくても、そのときに必要と思われる情報を提示する。たとえば、一日が始まるときにその日の天気予報を、家を出で会社に向かうときには交通情報を、好きなスポーツチームが試合をしていればスコアを、といった具合にカード形式で情報を表示する(関連記事)。

 Chromiumメンバーによると、Google Nowを導入するためのスケルトンをChromeに追加し、通知機能「Chrome Notifications」を介してGoogle Nowカードを表示できるようにした。

 Googleは米CNET News.comの取材に対し、ChromeでのGoogle Now導入に取り組んでいることは認めながらも「われわれは常にChromeの新機能について実験しており、現時点で発表することは何も無い」と明言は避けた。