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 日本マイクロソフトは2012年12月7日、次期オフィスソフト「Office 2013」のパッケージ予約を開始した。箱の中にインストール用DVDを同こんせずに、プロダクトキーのみを封入。実際のプログラムは、インターネット経由でインストールする方式を採用する。現時点で発売日は公表しておらず、2013年第1四半期(1月~3月)としている。

 予約を開始したパッケージは、「Office Personal 2013」(実勢価格、約3万1000円)、「Office Home and Business 2013」(同、約3万7000円)、「Office Professional 2013」(同、約6万3000円)、「Office Professional 2013 アカデミック」(同、約3万円)などの統合製品、および「Word 2013」「Excel 2013」などの単体製品。「Office Professional 2013」については、発売記念のキャンペーンとして、数量限定の「アップグレード優待パッケージ」(同、約3万8000円)を用意する。他のエディションにはアップグレード版はない。

 パッケージには、プロダクトキーしか入っておらず、DVDなどのインストール用メディアは同こんしない。インストールはインターネット経由で行うため、インターネット接続環境が必須となる。

 同社は現在、開発中のテスト版に当たる「カスタマープレビュー」版をインターネット経由で無料提供中。このプレビュー版は、最低限必要なプログラムを優先的にダウンロードすることで、数分後にはソフトを利用可能な状態にする「クイック実行」(Click‐to‐Run)という方式で配信している。ソフトを使っている間に、残りのデータをダウンロードする仕組みだ。今回、予約が始まった製品版も、同様の仕組みを利用して、インターネット経由でインストールするとみられる。

 Office 2013の特徴は、クラウドサービスとの連携を強化している点。同社のオンラインストレージサービス「SkyDrive」を標準(デフォルト)の保存先とするほか、同サービスなどで使う「Microsoftアカウント」でサインインして利用することで、各種設定や「最近使ったファイル」などの情報を、インターネット経由で他のパソコンと同期できる。こうしたクラウド連携にとどまらず、インストール方法も“クラウドからインストール”という新しい形式に変わることになる。

 なお、Office 2013のボリュームライセンスでの提供は、2012年12月1日に開始している。