写真●GeoQlikの画面
写真●GeoQlikの画面
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 アシストは2012年12月7日、現場向けBIソフト「QlikView」で地図情報を利用できるようにする機能拡張ソフト「GeoQlik」(写真)を発表、同日販売を開始した。無料のインターネット地図サービスを利用する仕組みで比較的安価にGIS(地理情報システム)を構築できる。価格(税別)は、5ユーザーで71万8000円。前提となるQlikViewは、5ユーザーで250万円。

 前提となるQlikViewは、現場のエンドユーザーが日々の意思決定に利用することを想定したBIソフト。特徴は、インメモリーで高速に動作すること。いったんデータをメモリー上に展開しておくことで、データのドリルダウン分析や任意の条件を指定しての分析など、その都度ごとのアドホックなデータ分析を簡単に行えるようにしている。

 QlikViewの開発会社は、米クリック・テクノロジーズ(日本法人はクリックテック・ジャパン)である。アシストでは、2009年3月のQlikViewの取り扱い開始以降、各種の業種業態のユーザー360社以上(2012年11月末現在)に導入済み。一方、GeoQlikの開発会社はフランスのビジネス・ジオグラフィックであり、国内の総販売代理店はアシストである。

 GeoQlikの特徴は、地図情報としてインターネット地図サービスの「Google Maps」や「OpenStreetMap(OSM)」を利用できることである。自前で地図情報を用意しないことで、安価にGISシステムを構築できるようになる。QlikViewで地図情報を利用できることにより、例えば、エリア別の売上実績や、顧客の分布状況などを地図上に表現できるようになる。