NECは2012年2012年12月7日、同社製ブレードサーバー「NEC SIGMABlade」向けのリソース管理ソフトの新版「PAN Manager 7.3 for NEC」を販売開始した。新版では、単一のリソースプール内で管理できるブレードサーバーの台数を、従来版の16台から256台へと拡大した。開発会社は、米イージェネラ(Egenera)。

 PAN Managerは、物理サーバーを仮想サーバーのように動的に扱えるようにするリソース管理ソフトである。物理サーバーと仮想サーバーが混在したサーバー資源をリソースプールと見なし、必要な時に必要なサーバー資源をアプリケーションに割り当てられる。

 PAN Managerは、自社製品向けとNEC向け(NECが販売)のほかにも、各社向けに開発/提供されている。具体的には、米デル向けのOEM(デルが「DELL PAN System」として販売)、富士通向け(パナソニック インフォメーションシステムズが販売)、米ヒューレットパッカード向け(イージェネラが販売)、米IBM向け(イージェネラが販売)---がある。

 今回、NEC向けのPAN Managerが、現行版(バージョン7.3)に向上した。バージョン7.3では、複数台(最大16台)のブレードサーバーきょう体を、単一のリソースプールとして扱えるようにする「PAN Domain Manager」機能が追加されている。NEC SIGMABladeの場合、筐体1台当たり16台のブレードを搭載できるので、16台×16台で256台のブレードを管理できる。

2013年の次期版「7.4」でマルチベンダー混在に

 なお、今回のPAN Manager 7.3 for NECは、バージョン7.3としては、米ヒューレットパッカード(2012年8月出荷)、米IBM(2012年9月出荷)の2社に次ぐ3社目に当たる。NEC向けの初期版(関連記事)は前版の7.2であり、NECが2012年7月から出荷している。

 2013年に提供を予定する次期版「PAN Manager 7.4」では、複数ベンダーのサーバーが混在したマルチベンダー環境を、単一のリソースプールとして管理できるようになる(関連記事)。米ヒューレットパッカード、米IBM、NEC、富士通の4社のサーバーが混在した環境で利用できる。4社それぞれに次期版7.4が提供される(デルは対象外)。

■変更履歴
第3段落でパナソニック インフォメーションシステムズを旧社名で表記していました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2013/01/08 17:25]
■変更履歴
第1段落で発表日を「2012年11月7日」としていましたが「2012年12月7日」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2012/12/10 15:30]