ドイツDeutsche Telekomは現地時間2012年12月6日、財務計画の発表と併せて、米国子会社のT-Mobile USAが米Appleの製品を2013年より販売することを明らかにした。「Appleと製品投入に関して合意した」として特定の製品名を挙げていないが、複数の米メディア(Wall Street Journal、New York Timesなど)は、T-Mobileがいよいよ「iPhone」を発売すると報じている。
米国ではすでに米AT&T、米Verizon Wireless、米Sprint NextelがiPhoneを販売しており、T-Mobileが販売を始めれば主要4キャリアすべてがiPhoneを扱うことになる。
T-MobileとAppleの詳細な契約内容についてDeutsche Telekomは明らかにしていないが、Wall Street Journalによれば、Sprint NextelがiPhone販売で契約を結んだ際は、Apple製品を4年間にわたって155億ドル分購入することが条件だったという。
T-MobileのネットワークではこれまでもSIMロック解除したAT&T版iPhoneが利用可能だったが、第3世代(3G)速度までしか使えなかった。T-Mobileはまもなく、第4世代(4G)とされる高速通信サービスのLTEネットワークを米国で開始する(米ZDNetの報道)。
なお、Deutsche Telekomが製品名を明言していないことから、米CNETは、T-Mobileの扱う製品が「iPad」あるいは「iPad Mini」に限定される可能性も指摘している。
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