NTTデータビズインテグラルは2012年12月中に、IFRS(国際会計基準)対応の「資産管理」および「契約管理・リース管理」モジュールの提供を開始する。IFRSや日本の会計基準(日本基準)、税法など複数の会計基準に対応できるのが特徴。同社のERP(統合基幹業務システム)パッケージ「Biz ∫(インテグラル)」の会計モジュール「Biz ∫会計」の追加機能として提供する。

 資産管理モジュールは、固定資産の取得から変更、除去・売却までのライフサイクルを管理する。償却や減損、資産除去債務、税務処理などを支援する。七つの台帳を管理できる複数台帳機能を備えており、一つの資産に対してIFRS用、財務(日本基準)用、税務用、管理会計用など複数の償却用途や耐用年数を設定できる。

 IFRS関連では、固定資産を主要な構成要素別に識別するコンポーネントアカウンティング(コンポーネントアプローチ)や、減損の戻し入れ処理にも対応している。償却方法として、定率法や定額法、均等法、リース定額法を利用できる。すでにコニカミノルタホールディングスのグループ会社数社が資産管理モジュールを利用しているという。

 契約管理・リース管理モジュールは、ファイナンシャルリース取引やオペレーティングリース取引の契約から契約満了までを管理し、リース会計基準に準拠した決算処理を支援する。資産管理と同様、IFRSや日本基準など複数台帳機能を備える。