写真●富士通の垂直統合型データベース製品「FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX1」
写真●富士通の垂直統合型データベース製品「FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX1」
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 富士通は2012年12月6日、ハードとソフトを一体化した垂直統合型データベース製品「FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX1」を発表し、販売を開始した(写真)。国内向けには2013年1月下旬から出荷する。価格は6730万円で、3年間で300台の販売を目指す。

 富士通製のサーバー「PRIMERGY」やストレージの「ETERNUS」、ネットワーク機器「SR-X」などのハードと、データベースソフトの「Symfoware」や統合運用管理ソフト「Systemwalker」などを組み合わせ、基本設定などを済ませた状態で出荷する。オープンスタンダードなデータベースである「PostgreSQL」のインタフェースを採用し、OSSなどとの親和性を高めたとしている。

 「従来はデータベースの設計から導入、構築までに2カ月半かかっていたが、本製品なら機械の設置からデータベースの利用まで1日しかかからない。ネットワークに接続し、管理者IDとIPアドレスを設定するだけですぐに使えるようになる」と富士通ミドルウェア事業本部の新田将人本部長は垂直統合の利点を説明した。

 富士通はハードとソフトを一体化し、顧客の導入・設定作業を簡略化できる製品を垂直統合プラットフォーム「Dynamic Integrated Systems」として体系化。今回発表したデータベース製品を、その第1弾と位置づける。「2013年には、ビジネスアナリティクス(BA)やビジネスインテリジェンス(BI)に焦点を当てた新商品を出す」(富士通IAサーバ事業本部の遠藤和彦本部長)と、製品ラインアップを拡大する方針だ。