図●タブレット端末のOS別市場シェア予測 IDCの発表資料より引用
図●タブレット端末のOS別市場シェア予測 IDCの発表資料より引用
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 米IDCは現地時間2012年12月5日、同年1年間の世界タブレット端末出荷台数について、従来1億1710万台としていた予測を1億2230万台に上方修正した。「Android」搭載端末の出荷台数が伸びていること、米Appleが11月に発売した「iPad mini」への需要が高まっていることなどが要因としている。

 これに伴いIDCは、2013年の出荷台数も従来予測の1億6590万台から1億7240万台に引き上げた。4年後の2016年の出荷台数も2億6140万台から2億8270万台に上方修正している。世界のタブレット端末出荷台数は2012年から2016年にかけて、23.3%の年平均成長率(Compound Annual Growth Rate、CAGR)で増大すると同社は見ている。

 IDCの調査ディレクターTom Mainelli氏は、「市場は画面サイズがより小さく、より低価格の端末へと移行しており、消費者を引き付けている。2012年第4四半期(10~12月)以降、需要はさらに伸びる」と予想している。米Google、米Amazon.com、韓国Samsung Electronicsなどの端末が好調に売れており、Androidタブレットが勢いを増しているという。

 またIDCは、OS別市場シェアの予測も修正した。2011年に39.8%だったAndroidタブレットの世界市場シェアは2012年に42.7%に拡大し、iOSは56.3%から53.8%に低下するという。このほかIDCは、Windows 8やWindows RTが登場したことから、Windows端末のシェアも伸びるとしている。Windowsタブレットのシェアは2011年は1%だった。これが2012年は2.9%に、2016年には10.3%にそれぞれ拡大すると予測している。

[IDCの発表資料]