写真●AUTO帳票DirectのWeb管理画面
写真●AUTO帳票DirectのWeb管理画面
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 日本テレネットは2012年12月3日、電子帳票をファクス(FAX)送信するクラウドサービス「AUTO帳票Direct」(写真)を開始した。ファクス送信の機能をインターネット上のSaaSとして提供するもので、ファクス用の回線を所有することなくファクスを送信できるようになる。

 ファクスとして送信したい帳票ファイルをメールに添付して送付するだけで、指定したあて先にファクスを送ることができる。1通のメールに添付できる帳票の数は1個だが、1通のメールで1個の帳票を複数のあて先に送ることが可能である。あて先のほかに、ファクス送信を開始する時刻や、送信できなかった場合の再送間隔などを指定できる。

 受付可能な帳票データのファイル形式は、オフィス文書(Word/Excel/PowerPoint)、PDF文書、TIFF画像、テキストファイル、のいずれかである。SaaS側で、これらの文書をファクス画像(TIFF)に変換する仕組み。

 なお、今回のAUTO帳票Directは、既存サービス「AUTO帳票」から帳票作成機能を省略した廉価版に相当する。既存サービスでは、CSV(カンマ区切り)などでデータを渡すだけで、SaaS側で電子帳票を生成し、これをファクスで送信してくれる。複数の帳票データを一度に渡すことができる。

 AUTO帳票Directの価格(税別)は、帳票作成機能を省くことで、AUTO帳票と比べて料金を3割ほど下げた。具体的には、基本料金が月額1万円、従量料金が、ファクス送信1枚当たり18円(ノーマル)または19円(ファイン)。メール以外の方法でデータを渡したい場合は別料金がかかるが、Web API(HTTPSベース)やFTPの手段を用意している。