図1●SharePointやOfficeなど各製品にソーシャル機能を組み込んでいく
図1●SharePointやOfficeなど各製品にソーシャル機能を組み込んでいく
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 日本マイクロソフトは2012年12月5日、同社のエンタープライズソーシャル戦略についての説明会を開催、6月に買収を発表した米Yammer(ヤマー)の企業向けSNSのライセンス体系変更などを説明した。有償版ライセンスは実質値下げになるとともに、今後はYammerの機能をSharePointやOffice 365などに取り込み、連携させていく(図1関連記事)。

 同社 業務執行役員 Officeビジネス本部 本部長のロアン・カン氏は「エンタープライズソーシャルは、従業員のエンゲージメント、チームのコラボレーション、ビジネスの俊敏性、顧客への対応の四つの点で効果がある」と述べた。従業員同士のディスカッションの活性化や、業務上の知識の共有、顧客対応などである。

 エンタープライズソーシャル戦略の強化に当たって、Yammerのライセンス体系を変更した。現在、無償版と有償版で3種類あるライセンス体系を2種類に統合。無償版の「Standard」と、有償版の「Enterprise」(1ユーザー当たり月額3米ドル)である。従来、有償版は月額15米ドルであったため、値下げとなる。

 さらに2013年3月1日以降は、SharePoint OnlineやOffice 365(E1~E4)のユーザーが追加コストなしにYammerのサービスを利用できるようにする。2013年第1四半期には、iPhoneやAndroid、Windows Phone向けにSharePointのアプリを投入する。将来的には、SharePointとYammerとの間でのシングルサインオンなどを実現する計画である。