NHN Japanは2012年12月5日、同社が運営するキュレーションプラットフォーム「NAVERまとめ」のインセンティブ制度を、2013年1月1日に全面刷新すると発表した。従来は、まとめ記事のアクセス数のみを集計して記事作成者に支払う報奨金を決定していたが、刷新後は、外部SNSからのアクセスを高く評価するなどのロジックを導入。また、閲覧者のページ滞在時間も評価項目に追加する。

 NAVERまとめでは、2010年11月から、まとめ記事のアクセス数に応じて記事作成者にポイントを付与して、ポイントを元にインセンティブを決定する制度を提供している。同制度は優良なまとめ作成者のキュレーション活動を支援する目的で導入されたものだが、一部のユーザーが、インセンティブ獲得のために、機械的に大量のまとめ記事を作成したり、自作のまとめ記事への誘導リンクを並べたまとめ記事を作成してアクセス数を稼いだりすることが問題となっていた。

 今回のインセンティブ制度刷新では、まとめ記事閲覧者の流入元に応じてインセンティブポイントを増減するロジックを導入。ほかのまとめ記事からのアクセスは、自作・他作問わずポイントを少なくする。一方、外部SNSからのアクセスは質の高いアクセスと定義して、ポイントを多く付与する。また、閲覧者のページ滞在時間も評価項目に加える。

 さらに、インセンティブ対象外、まとめ記事非表示、アカウント停止措置、となる条件を明示して同制度に組み込む。まとめコンテンツ数が少なく「まとめ」とはいえない記事、コンテンツが膨大で取捨選択がされていない記事、単一のサイトからの転載だけで構成された記事などはインセンティブ対象外とする。商用・非商用を問わず特定サイトへの誘導を目的とした利用、製品告知、情報ソースの全文コピーなどは、記事の非表示またはアカウント停止を検討するとしている。