ヤフーとローソンは2012年12月4日、合弁事業会社「スマートキッチン」を設立し、インターネット宅配事業へ参入することを発表した。主に子育て中の働く女性をターゲットとして、2013年1月中旬から食品や日用品の会員制宅配サービス「スマートキッチン」を提供開始する。すべての取り扱い商品が揃って発注可能になる「グランドオープン」は2013年3月を予定している。

 グランドオープン時点における商品取り扱い点数は、食品(野菜、肉、魚、日配品、惣菜、加工食品、飲料など)および日用品(洗剤、紙など)に「食材キット」などのオリジナル商品(約300種類)を加えた「約2万3000点」を予定しているという(1月時点では約1万1000点の予定)。約2万3000点という数について両社では「大型スーパー並みの品揃え」と表現している。

 サービス利用に当たって入会金などはかからず、月会費も無料となっている。宅配対応地域は「全国」とされているが、「クール便利用不可地域や、離島など一部配送不能地域もある」という。配達回数については「毎週1回」となり、曜日および時間指定が可能。スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどを使って注文でき、最短で前日まで注文変更が可能となっている(「その週は利用しない」という選択も可)。

 宅配送料に関しては、首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県)については現時点で「無料」と決定している。その他の地域については「冷凍送料や地域別送料がかかるケースがある」(両社)としているが、詳細については2013年1月に決定する予定だという。