ビデオリサーチは自社主催イベント「VR FORUM 2012 Communication Intelligence」(2012年12月5~6日間開催)の報道関係者向けプレビューを12月4日に実施し、DLNAによるタイムシフト視聴や、VODサービスおよび動画配信サービスの視聴を測定できる「パケット解析技術」の研究成果を公開した。

 会場では、DLNA対応機器で構成されるホームネットワークに接続されたテレビ端末で、別の場所にある録画機器からホームネットワーク経由で録画番組を受信し再生する状況を把握し、パソコン上で表示するソフトのデモを行った。このソフトは、対象端末が利用している番組のチャンネル名や番組名、家庭内サーバーになっているDVRなどの録画機器名、視聴端末であるテレビなどのIP、再生時間を表示する機能を備える。アクトビラやYouTubeといった通信系サービスを利用した場合は、動画の再生時間のほか、それぞれのサービス名が表示される。

 対象端末で行われた巻き戻しなどの操作も確認できる。巻き戻しによって2度再生された部分は、棒グラフの中で濃い色で表示される。「3回以上再生された部分がさらに濃くなるなど、再生回数の測定可能な技術を開発中」という。

 ビデオリサーチは、VR FORUM 2012 Communication Intelligenceで展示する様々な測定技術について、「現時点で研究段階であり、実用化について時期やユーザーとの協議方法が決定しているものはない」としている。

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