図●Force.comとデータ活用基盤サービスの連携イメージ
図●Force.comとデータ活用基盤サービスの連携イメージ
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 富士通は2012年12月4日、米セールスフォース・ドットコムが提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Force.com」を連携させたビッグデータ分析サービスの提供を始めたと発表した。Force.com上のシステムに蓄積したデータを、富士通のビッグデータ分析PaaS「データ活用基盤サービス」で解析できるようにする。

 富士通のデータ活用基盤サービスは、複合イベント処理(CEP)や並列分散処理、非構造データを格納するストレージといった、ビッグデータ分析に必要な各種機能を提供するPaaSである。同社は、データ活用基盤サービスを活用した事業で、5年間で1000億円の売り上げを目指している。このうち30%に当たる300億円強を、Force.comと連携したシステムの構築、提供で売り上げる考えだ。

 例えば保険業界であれば、Force.com上の顧客情報管理システム、会員制Webサービス、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などから収集した情報を分析し、保険契約者に対してライフサイクルや健康状態に適したサービスを提供できる。分析で得た情報をForce.comで分かりやすいグラフに変換し、契約者に提供することもできるという。