特定非営利活動法人(NPO法人)CANVASは2012年11月30日から、小学生を対象とした「プログラミングワークショップin東北」(写真1、2)を開始した。宮城県石巻市と仙台市など5つの小学校で、子供たちがプログラミングを学ぶ。
CANVASは、子供たちの創造・表現活動を推進するNPO法人。ワークショップでは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが開発した、マウス操作でブロックをつなぐことでプログラム作成できる開発環境「Scratch」(写真3)を利用し、オリジナルのゲームを作成する。アイテムを揃えて自分だけの防災リュックを作るゲームを作成することで、子供たちの防災意識を高める狙いもある。制作したゲームはインターネットで公開する。
「インターネットやパソコンの普及により、誰もが、表現・創作・発信できる環境が世界中に整いつつある。このプロジェクトでは、そのようなデジタル時代に即したワークショップを展開し、子供たちが自分の考えやアイデア、ひらめきを形にしていくことを応援していく」(CANVAS)。
また、地域の大学生やボランティアに、ワークショップのスタッフとして参加してもらう。これにより、ワークショップ開催ノウハウの継承、地域の世代間交流、地域の教育力の向上などの効果を期待しているという。ワークショップ終了後には、プログラミングワークショップ指導者用教材をリリースする予定。
11月30日には、石巻市立雄勝小学校でワークショップを行った。今後、12月10日から12月27日にかけ亘理町立亘理小学校、石巻市立大原小学校、仙台市立荒町小学校、多賀城市立山王小学校で開催する。詳しいスケジュールなどはCANVASのプログラミングワークショップin東北のホームページに掲載している。