NTTドコモ、KDDI、イー・アクセス、沖縄セルラー電話の4社は2012年12月3日、LTE方式の移動通信システム用に割り当てられた700MHz帯の利用を開始するための移行促進措置を行う「一般社団法人700MHz利用推進協会」を設立したと発表した。

 4社が6月27日に総務省から特定基地局開設の認定を受けた700MHz帯(関連記事)の周波数は既存の免許人として、放送事業者が映像中継などに使うFPU(Field Pickup Unit)と、業務用の音声収録などに使う特定ラジオマイクの二つのシステムが利用している。今回設立した協会は、これらの既存システムを別の周波数に移行させる終了促進措置を実施する主体となる。設立時の正会員はNTTドコモ、KDDI、イー・アクセスの3社で構成する。

 協会にはこのほか、FPUや特定ラジオマイク関連のメーカーや団体など8社・団体が賛助会員として参加する。メーカーらからは、既存システムをソフトウエアを改修するだけで別の周波数に移行できるのか、機器の買い換えが必要になるのかなど、周波数移行の具体的な実施手段についての意見を聞き取る。協会では今後、賛助会員の意見を踏まえて、移行促進措置にかかる費用の算出などを進める方針である。

[NTTドコモの発表資料へ]
[KDDIの発表資料へ]
[イー・アクセスの発表資料へ]