インターネットを介して不特定多数の人々を対象に開発などの作業を発注する、いわゆる「クラウドソーシング」の仲介サービスを提供するランサーズは2012年12月3日、同社の会員(受発注者)およびクラウドソーシング案件を対象とした調査結果を発表した。

 対象会員数は9万8832件、対象案件数は1万6719件に上る。同社が挙げた主な調査結果は以下の通りだ。

  • クライアント(発注者)の6割が東京で、受注者(登録会員)の7割が東京以外の地域で占められている
  • 年齢別で60歳以上の会員が841人、海外の会員が852人に上るなど、年齢、地域ともに幅広い層が利用している
  • クライアント(発注者)の3分の1が個人であり、個人が個人に仕事を依頼する新しい動きがある。発注側の個人の属性は、税理士や行政書士、司法書士、弁護士、起業家など
  • 業務経験10年以上の会員が過半数を占めており、仕事を受注する個人のスキルレベルが総じて高い

 ランサーズは同時に、同社のクラウドソーシングサービスの案件総額が50億円を突破したことを発表した。この金額は、2008年12月のサービス開始から3年11カ月で同社サービスに登録されたコンペ、プロジェクト、タスクの各依頼の累計額。コンペ式は案件単価の累計、プロジェクト式は上限予算の累計、タスク式は作業単価と作業予定件数の上限の累計となっている。この間の累計依頼件数については8万件、会員数は10万人に達しているとしている。