写真●KINGSOFT Officeの画面(Excel互換をうたう「Spreadsheets」)
写真●KINGSOFT Officeの画面(Excel互換をうたう「Spreadsheets」)
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 キングソフトは2012年12月3日、統合オフィスソフト「KINGSOFT Office」(写真)の有料サポートサービス「KINGSOFT Office保守サポートの有償サービス」を発表、同日提供を開始した。インシデント対応のための専用回線やSLAを用意したほか、Excelマクロの互換性対応(修正)も手がける。

 サービスの対象となるKINGSOFT Officeは、Microsoft Officeとの互換性の高さをうたうオフィスソフトである。Excel/PowerPoint/Wordに相当する三つのソフトを用意している。価格(税込み)は3製品のセットが4980円(マクロ機能であるVBAエンジン付きは5480円)で、Microsoft Officeと比べて約7分の1であるとしている。

 今回、新たに法人向けの有償サポートサービスを用意した。サポートを優先的に受けられるように、法人専用の電話回線とメール窓口を用意。さらに、問い合わせに対しては24時間以内に回答する(24時間以内に回答できない場合はインシデントとしてカウントせず、料金が発生しない)。

 有償サポートだけで利用できるサポート内容として、マクロを含んだオフィス文書ファイルの互換サービスを提供する。具体的には、マクロが埋め込まれたExcelファイルが期待通りに動作しない場合に、これを修正してくれる(100%成功することは保証しない)。これにより、これまでの業務で使っていた既存のExcelファイルの多くをKINGSOFT Officeで代替できるようになる。

 利用規模に応じて二つの料金プラン(価格は税別)を用意している。(a)「プランA」は、基本料5万円(10インシデント付)で、11インシデント以降は1インシデント当たり5000円。(b)「プランB」は、基本料25万円(50インシデント付)で、51インシデント以降は1インシデント当たり4000円。つまり、50インシデントを超える場合はプランBの方が安くなる。

 さらに、プランBでは、プランAで提供する全サポート内容に加えて、以下のサポートも提供する。(1)インシデント内容のレポートを月1回発行する。(2)ソフトの使い方について研修を実施する(やり方は応相談)。(3)契約企業ごとに専任のサポート担当者が付く。(4)ソフトのバージョンアップ/パッチの通知を優先的に受けられる。(5)累計ライセンス保有数によってKINGSOFT Office本体のボリュームディスカウントが適用される。