写真●Bizホスティング Cloud(n) PaaSの管理画面
写真●Bizホスティング Cloud(n) PaaSの管理画面
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 NTTコミュニケーションズは2012年12月3日、同社のIaaSと連携してスケールアップ/スケールアウトできるWebアプリケーション構築用のPaaS「Bizホスティング Cloud(n) PaaS」(写真)を発表、同日提供を開始した。利用料金は、サービス開始当初が個別見積もり(正式には未定)。2013年3月に個人向けサービスを開始するのにあわせ、法人向けの料金体系も整備する予定である。

 Bizホスティング Cloud(n) PaaSは、Webアプリケーションを開発/運用するためのミドルウエア一式を提供する。同社のIaaS基盤「Cloud(n)」の上で、OSS(オープンソース)のPaaS基盤ソフト「Cloud Foundry」を動作させている。開発言語/Web開発フレームワークとしてJavaとRuby(PHP、Python、Node.jsを予定)を、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)としてMySQLとPostgreSQLを利用できる。

 PaaSのため、インフラ基盤であるIaaSの設定について意識することなく、コードの開発/実行に専念できる。この一方で、PaaSの管理メニューからIaaSのスケールアップ(サーバー1台当たりのメモリーの増設)とスケールアウト(URL当たりのサーバー台数の増設)ができる。メモリー容量とサーバー台数の選択肢に制約はなく、ユーザーごとの需要にあった管理メニューを用意する。

 詳細なスペックは以下の通り。開発環境は、JavaがSun Java 6/Oracle Java 7(開発フレームワークはTomcat 6、Resin、Resin Pro、Spring)、RubyがRuby 1.9.3/1.8.7(開発フレームワークはRails 3、Sinatra、Rack)。今後提供を予定する言語は、PHP 5.3、Node 0.4/0.6/0.8、Python 2.6(開発フレームワークはDjango)。RDBMSは、MySQL 5.5またはPostgreSQL 9.1で、MySQLはHA(高可用性)構成でも利用できる。