NHN Japanは2012年11月30日、スマートフォン向け無料通話・コミュニケーションアプリ「LINE」(ライン)のiOS端末向け新バージョン「3.3.0」を公開した。新版では、「LINEを利用するためには本人確認が必須」という大きな仕様変更が施されている。
本人確認の手段として、(1)SMS(ショートメッセージサービス)を使った「番号認証」、(2)Facebookのアカウント情報を使ったログイン---の二つを用意(写真)。電話番号やSMS受信機能を持たないiPod touchやiPadユーザーの場合、SMS受信可能な携帯電話を持っていれば、そちらを使って認証番号を受け取ることが可能である(すでに他のアカウントで登録済みの電話番号は使えない)。
SMS受信可能な携帯電話を持っていない、あるいは電話番号を登録したくないというユーザーは、Facebookのアカウントを使ってLINEにログインするしかない。Android版LINEでは、すでに本人確認が必須となっていた。だが、既存のiOSユーザーからすると、アップデートによる突然の仕様変更だったということで、混乱も生じている。App Storeのアプリレビュー欄などでは、特にiPod touchユーザーで不満を表明している人が多いようだ。
本人確認を必須とした理由についてNHN Japanでは、「これまで電話番号登録をせずにLINEを利用できていたことで、スパム業者による悪用や迷惑メッセージの大量送信、本人確認ができないことによるトラブルなどが発生するケースがあった」とし、「ユーザーに安心・安全にLINEを使ってもらうためのセキュリティ強化の目的で仕様を変更した」と説明している。