図●NTTドコモの「防災テレメータサービス」の概要と管理画面のイメージ
図●NTTドコモの「防災テレメータサービス」の概要と管理画面のイメージ
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写真●「武豊町 防災テレメータ(気象・河川等水位)情報サービス」 同町公式Webサイト(http://www.town.taketoyo.lg.jp/)からもリンクが張られている(左側のメニュー中ほどにある)
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 NTTドコモは2012年12月1日、同社の環境センサーネットワークを活用した自治体向けの災害監視支援サービス「防災テレメータサービス」の提供を開始した。ファーストユーザーとして愛知県知多郡武豊町が同サービスを採用し、同日から運用を開始している。

 環境センサーネットワークとは、全国の携帯電話基地局など約4000カ所に設置した環境センサーを使って、花粉の飛散状況や温湿度、風向風速、降水量などの気象データを観測および蓄積するシステム(関連記事:NTTドコモがセンサーネット用観測機器や世界対応携帯電話向けデバイスなどを展示)。

 防災テレメータサービスは、この環境センサーネットワークで従来観測していた気象データに、防災対策で重要な「河川の水位」「遠隔画像」「積雪の深さ」「浸水状況」「土壌水分」といった情報を観測できる機能や分析機能などを加えたパッケージとして提供するもの()。「自治体が管理保有している雨量計や水位計、防災無線設備、サーバーなどをすべて不要とし、ドコモの観測網を使って必要な観測情報をWeb閲覧などで得られる」(NTTドコモ)という。

 1日から実際に同サービスの運用を始めた愛知県知多郡武豊町では、同町内の4河川(石川、浅水川、堀川、新川)の水位や画像、八つのため池(長成池、中山新池、アサリ池、六貫山新池、別曽池、豆池、高代池、久原中池)の水位、武豊町役場における気象状況(雨量、風向、風速)などの情報を専用Webページ「武豊町 防災テレメータ(気象・河川等水位)情報サービス」(写真)からいつでもチェックできるようになっている。