写真●MoDeMの管理画面(GPS情報を使って行動履歴を把握)
写真●MoDeMの管理画面(GPS情報を使って行動履歴を把握)
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 アセントネットワークスは2012年11月30日、iPhone/iPadやAndroid端末を持たせた社員の現在地や移動履歴を管理できるMDM(モバイル端末管理)サービス「MoDeM(モデム)」(写真)を発表、同日サービスを開始した。価格(税込み)は、初期費用が2万1000円で、月額費用は端末1台当たり315円。

 SaaS型で提供するMDMサービスである。専用エージェントをモバイル端末に導入して使う。クライアント管理機能(インストールアプリやデバイス情報の把握とソフトウエアの配布/更新)や、セキュリティ機能(リモートロック/消去、端末機能の制御/制限、ウイルス対策)のほかに、GPSによる位置追跡、さらに共有アドレス帳や文書共有などができる。

 機能の特徴の一つが、GPSを使った位置情報の追跡機能である。スマートフォン(iPhone/iPad、Android端末)を持たせた社員の現在地を、地図(Google Maps)上に表示できる。顧客先の付近にいるフィールド担当者にメッセージを伝えて向かわせる、といった運用ができる。さらに、位置情報のログを利用して、社員の移動履歴を地図上にプロットできる。

 モバイル端末側で動作するアプリケーション機能も提供する。具体的には、オフィス文書を共有して編集/閲覧する「Mobile File Share」機能や、モバイル端末にインスタントメッセージをプッシュ送信する「PUSH Message」機能、モバイル端末が標準で備えるアドレス帳の登録データをサーバー側からプッシュ送信して更新する「共有アドレス帳」機能などを利用できる。

 なお、有料版のほかに、機能などを減らした無料版「スマートプラン」も用意している。無料版は、端末数無制限の有料版とは異なり、端末数が5台までに限られる(オプション料金を別途払うことで10台まで拡張可能)。機能面では、GPS位置追跡や共有アドレス帳を利用できない。1日当たりのプッシュメッセージも、20件までに限られる。