日立ソリューションズは2012年11月29日、IaaSサービス「Amazon EC2」の運用を代行する「Amazon Web Servicesのための運用支援サービス」を発表した。11月30日から開始する。システム/データのバックアップや稼働状況の監視など、サーバー運用の基本機能群を一つにまとめ、料金メニュー化した。EC2の料金支払いなどAWSとの窓口も、日立ソリューションズが代行する。

 EC2上で稼働する仮想サーバーの運用を代行する。基本的な運用項目を一式パック化した基本契約「インフラおまかせパック」と、URL単位でWebサイトの稼働状況を遠隔監視するオプション契約「サイト監視サービス」について、シンプルな料金メニューを設定した。価格(税込み)は、基本契約が1サーバー当たり月額2万1000円から、URL監視オプションがURL当たり月額2万1000円から。

 基本契約であるインフラおまかせパックの主な内訳は、以下の通り。EC2インスタンス自体の死活監視、リソース(CPU/メモリー/ディスク)のしきい値監視/アラート、OS上で稼働する個々のプロセスの稼働状況監視、ログ監視、システムバックアップ、データバックアップ(EBSボリューム)、ログバックアップ(S3に退避)、アラート検知時の一次対応(あらかじめ決められた操作)とエスカレーション(電話連絡)。

 さらに、個別見積もりのオプションとして、システムの導入設計を支援する「コンサルティングサービス」、すべてのシステム運用を代行する「運用代行サービス」、障害時にシステム復旧までを支援する「障害復旧支援サービス」---の三つを用意している。標準的な料金メニューの範囲内では受けられないサービスを個別見積もりでカバーする。

 なお、サービスを利用するためには、個々の仮想サーバーに専用の監視エージェントをインストールする必要がある。サービス開始当初のエージェントの稼働OSはLinuxで、2013年4月からはWindows上で稼働するエージェントも用意する。