レンタルサーバー「BIG-server.com」の国内販売代理店であるゼロ(札幌市)は2012年11月27日、26日にいくつかの報道機関が報じた「威力業務妨害による2ちゃんねる管理会社ゼロの家宅捜索」というニュースについて、「事実無根である」との声明を発表した。「2ちゃんねる管理会社でも2ちゃんねる関連会社でもなく、また11月26日に家宅捜索を受けたという事実もない」(ゼロ)という。

 同社によれば、警視庁のサイバー犯罪対策課から遠隔操作ウイルスを感染させる手段として使われた2ちゃんねるについて捜査協力を求められているといい、「可能な範囲で捜査協力しているが、2ちゃんねるは弊社のサーバーではなく、また弊社のユーザーに関する捜査でもない。事実と異なる報道に非常に困惑している」などと述べている。

 なお、ゼロに関しては、2007年に東京のユーザーが2ちゃんねる上に書き込まれたコメントにより名誉を棄損されたとして、ゼロに対する発信者情報開示仮処分申請を札幌地方裁判所に申し立てるという出来事があった。それに対して札幌高等裁判所は2009年に「ゼロは、2ちゃんねるへのコメントが書き込まれた通信を行っている当該サーバーの管理・運営をしておらず、発信者情報の開示義務を負うとは認められない」として申し立てを退けている。

■変更履歴
最初の文で「2012年11月26日、27日にいくつかの報道機関が報じた」としていましたが、正しくは「2012年11月27日、26日にいくつかの報道機関が報じた」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/11/30 19:10]