米Facebookは、同社がユーザー情報およびコンテンツの所有権に関して変更を加えたとする噂について、「事実ではない」との声明を同社サイトの「Fact Check」(事実確認)と題するページで発表した。Facebookが変更を実施したことによりユーザーはプロフィールページでコンテンツの所有権を主張する必要があるかのような噂が広まっていることに対する措置。

 Facebookは声明において、「利用規約に記載されているように、Facebookユーザーが投稿したコンテンツおよび情報はユーザー自身が所有および管理するものであり、ユーザーはそれらコンテンツおよび情報をどのように共有するか管理できる。これが当社のポリシーであり、以前から変わらない」と述べている。

 複数の米メディア(WIREDTIMEABC Newsなど)によると、Facebook上に出回った虚偽の通知では、Facebookが最近実施した著作権に関する条約変更に伴い、Facebookがユーザーのコンテンツを商用使用する際にはユーザーから使用許諾書を得る必要があるとしている。同通知を読んだユーザーに対し、同じ文章をコピーしてFacebookのウォールに掲載し、個人情報のほかFacebookに投稿した絵や写真、ビデオなどあらゆるコンテンツの所有権を主張するよう促している。「一度でも主張を公表しなければ、更新情報や写真などの投稿コンテンツの使用を暗黙のうちに許可することになる」と説いている。

 なおFacebookの利用規約では、ユーザーはFacebookに投稿したコンテンツについて、非限定的かつ譲渡可能な、ロイヤルティー不要の世界的使用ライセンスをFacebookに与えるものとすると、記述されている。

[FacebookのFact Checkページ]