写真●SNMPc v8.0.7の画面
写真●SNMPc v8.0.7の画面
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 ロジックベインは2012年11月26日、100万円以下の低価格で大規模ネットワークを管理できるSNMPマネージャ「SNMPc」の新版「v8.0.7」を発表、同日出荷を開始した(写真)。新版では操作性の向上に注力し、本体のメニューを整備したほか、SNMPcと連携するためのSDKを強化した。開発会社は、米Castle Rock Computing。

 最大の特徴は、価格を低く抑えている点。監視対象1000オブジェクトのワークグループ版が46万8000円(税別、以下同)、監視対象10万オブジェクトのエンタープライズ版が96万8000円で利用できる。監視ノード数が多い大規模ネットワークでは、処理負荷を分散するために、複数のSNMPcを別階層のSNMPcで統合するマネージャオブマネージャ(MoM)構成もとれる。

 操作が簡単なことも特徴である。GUI画面上で管理対象のデバイスアイコンをマウスで右クリックすることによって、任意の操作をカスタム作成できる。任意のMIBに対する適正なしきい値を学習して自動で設定する機能も提供する。さらに、SNMP MIBの監視に加えて、任意のTCPポートに対するアプリケーションサービスの死活監視もできる。

 新版では、メニューを拡充して操作性を高めた。例えば、デバイスアイコンをマウスで指定しながら、メニュー項目からtraceroute(トレースルート)やnslookup(DNSのルックアップ)を実行できるようになった(従来はコマンドプロンプトだった)。また、SNMPディスカバリー時のネットワークアドレス指定時に、「/24」のようにマスクをビット数で設定できるようにした(従来は「255.255.255.0」のようにオクテット表記だった)。

 新版ではまた、SNMPcの機能を呼び出して使う外部プログラムを開発するためのSDK(ソフトウエア開発キット、SNMPcではC++ライブラリーとドキュメント群)を強化した。ライブラリーに、いくつかの便利な機能を追加したとしている。これにより、以前と比べてプログラムを開発しやすくなったという。