写真●Log CopのWeb画面
写真●Log CopのWeb画面
[画像のクリックで拡大表示]

 ロジックベインは2012年11月26日、Webインタフェースやログ分析機能を備えたSyslogサーバーソフトの新版「Log Cop v12.11」(写真)を発表、同日出荷を開始した。新版では、Syslog転送時に、監視対象サーバーが出力したSyslogメッセージの内容を変更できるようにした。価格(税別)は9万6000円で、管理対象のシステムに制限はない。

 LogCopは、UNIX系OSの標準ログ出力・収集機能であるSyslogサーバー機能を提供するWebアプリケーションである(関連記事)。Windows Server 2003/2008上で動作する。Syslogサーバーとしての基本機能を一通り備える。監視対象のサーバーが出力したSyslog形式のログを受信し、ログの内容に応じてログファイルに記録したり、管理者にメールしたり、バッチジョブを駆動したりと、各種のアクションを起こせる。

 最大の特徴は、WebブラウザーのGUIを介してSyslogサーバーの動作設定のすべてを施せることと、ログの分析/レポート機能を自前で提供することである。受信したログは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS、標準でApache Darbyを搭載)に格納する。このデータを対象に、条件検索など詳細な分析ができる。

 新版では、受信したSyslogデータを別のSyslogサーバーに転送するケースにおいて、Syslogのデータ内容を文字列変換してから転送できるようにした。例えば、プライオリティ(重要度)がクリティカル(crit)なメッセージを、通知(notice)などの別の重要度に変更する使い方ができる。こうすることで、クリティカルなメッセージが出ていることをログ転送先の顧客に知られないようにできる。

 新版ではまた、ログを格納するディスクの空き容量が低下した際に、ログイン画面にアラートを出すようにした(管理者へのメール通知も実施)。空き容量のしきい値を、ディスク容量のパーセンテージで指定できる。なお、Syslogのデータ変換機能も、ディスク空き容量のアラートも、いずれもLog Copのユーザーから要望があり開発した機能であるという。