米NPD GroupのDisplaySearchが現地時間2012年11月24日に公表した調査によると、同年10月度における世界のタブレット端末向け液晶ディスプレイパネルの出荷枚数はノートパソコン向けを上回った。

 9.1インチ以上のノートパソコンおよびネットブック向けディスプレイパネルの9月12日までの1カ月間の出荷枚数は1690万枚で、前月度の2080万枚から約400万枚減少した。これに対し、5~12インチのタブレット向けパネルの枚数は同じ期間に1740万台から1870万台に増えた。

 タブレット端末メーカーが年末商戦に合わせパネルの在庫を積み増したことに加え、中国市場でホワイトボックス端末の出荷が増えたことなどが要因と同社は見ている。一方でノートパソコンは、Windows 8対応端末への移行期でメーカー各社が購入量を制限したという。

 こうしたことから、2012年10月度は特殊なケースだった可能性がある。いずれにせよ、米Google、米Amazon.com、米Barnes & Nobleといった端末メーカーが新たにパネルメーカーの主要顧客になっており、今後パネルの需要は高まるとDisplaySearchは予測している。

 これに先立つ11月20日には、DisplaySearchは北米の2012年第4四半期(10~12月)におけるタブレット端末の出荷台数が初めてノートパソコンを上回るという推計も公表していた。

 北米における2012年第4四半期のタブレット出荷台数は2150万台。これに対し、ノートパソコンとネットブックを合わせた出荷台数は1460万台にとどまると同社は見ている。同社によると、タブレット端末の出荷台数は前年比で2011年は200%増、2012年は46%増(予想)と推移している。一方ノートパソコン出荷台数の前年比は、2011年は2%減、2012年は2%増(予想)と低迷している。

[DisplaySearchの発表資料1]
[DisplaySearchの発表資料2]

■変更履歴
第2段落で「1カ月間の出荷枚数は2080万枚で、前月度の1690万枚から約400万枚減少した」としていましたが、正しくは「1カ月間の出荷枚数は1690万枚で、前月度の2080万枚から約400万枚減少した」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/11/26 12:15]