米comScoreが現地時間2012年11月25日に発表した米国オンラインショッピングに関する調査結果によると、11月第4木曜日の感謝祭(今年は11月22日)のオンライン支出(旅行関連を除く)は6億3300万ドルで、前年の感謝祭と比べ32%増加した。感謝祭翌日に当たるブラックフライデー(今年は11月23日)のオンライン支出は前年比26%増の10億4200万ドルと、初めて10億ドルの大台を突破した。

 11月1日から11月23日までの累計オンライン支出は137億2600万ドルで、前年の同期間と比べ16%拡大した。米国では一般的に、ブラックフライデーに年末商戦が本格的にスタートし、サイバーマンデーでオンラインショッピングが急増するとされている。

 ブラックフライデーは実店舗における重要性ばかりが報じられてきたが、オンラインの世界でも売上げ増がますます顕著になっていると、comScore会長のGian Fulgoni氏は指摘している。特に実店舗での混雑を嫌う消費者はオンラインを利用する傾向が高く、今年のブラックフライデーにおける実店舗の売上高は1.8%減少した。

 ブラックフライデーにECサイト(オークションサイトを除く)を訪れた米国消費者は5730万人で、前年と比べ18%増加した。最もアクセス数が多かったWebサイトは「Amazon」で、前年比の伸び率も最も大きかった。2位は「Walmart」、3位は「Best Buy」、4位は「Target」、5位に「Apple」と続いた。

 一方、感謝祭は例年どおりブラックフライデーほどオンラインでの購入が行われなかったものの、前年と比べた成長率はブラックフライデーのそれを上回った。販売業者が展開する積極的なプロモーションにより、感謝祭の夕食後にお得な買い物をしようと、すぐにショッピングを始める消費者が増えている。

 comScoreは、感謝祭連休明けの月曜日に当たるサイバーマンデー(今年は11月26日)は、オンライン支出が約15億ドル、あるいはそれ以上に達すると予測している。

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