ミクシィの笠原健治社長(左)とディー・エヌ・エーの子安功社長
ミクシィの笠原健治社長(左)とディー・エヌ・エーの子安功社長
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 ミクシィとディー・エヌ・エー(DeNA)は、ゲームの開発基盤を統合すると発表した。ミクシィでは従来、SNSサービス「mixi」のスマートフォン向けゲームの開発基盤を独自に構築してきた。この方針を改め、DeNAの「Mobage(モバゲー)」と同じ開発基盤を使う。ゲーム開発者はMobage向けのゲームをmixiに提供できるようになり、ユーザー層の拡大や開発の工数を削減できる。

 ゲーム開発基盤の統合により、ミクシィはDeNAが持つ豊富なゲームをユーザーに提供できるようになるとする。ゲーム開発者は、mixiとMobageの両サービスでゲームを提供する場合の開発や運営の工数を削減できるため、ゲームの品質を向上しやすくなる。DeNAはゲームのユーザー層が拡大し、収益の向上が期待できる。「ユーザー、開発者、ミクシィ、DeNAの全てがウィンウィンの提携になる」(DeNAの子安功社長)と期待をかけた。提携によってミクシィ内部のゲーム事業は縮小し、同社は事業の核となるSNSに注力する。「コミュニケーションサービスをパワフルにスピード感持って進める」(ミクシィの笠原健治社長)と方針を述べた。