東芝は2012年11月22日、無料で提供中の「録音済み音声のテキスト化作業」を効率化するための音声書き起こし支援サービス「ToScribe」ベータ版をリニューアルし、11月27日正午から新規ユーザー登録を再開すると発表した。同サービスは2月に提供を開始していたが、4月24日以降は新規ユーザーの募集を停止していた。

 ToScribeは、ユーザーが同サービスのサーバーにアップロードした会議などの録音データを効率良くテキスト化するために役立つ様々な機能を提供するサービス。音声データをサーバー側で解析し、複数の話者がいる場合に登場する話者を自動的に識別して発言を分類する「話者分類機能」や、書き起こし作業の遅れを認識して音声の再生を戻す「自動頭出し機能」、書き起こした文章中で表記の揺れや同音異義語を指摘する「整文支援機能」などを用意している。

 今回のリニューアルでは、ユーザーがサーバーにアップロードできる音声データに関する制限値を従来の「最大20Mバイト」から「音声データのサイズにかかわらず最大60分」(MP3フォーマットの場合)と分かりやすい形に変更した。その他、「自動頭出し機能の精度を従来比2パーセント向上」「Internet ExplorerとFirefoxに加えてGoogle Chromeでも利用可能にした」などの機能強化も図っている。

 東芝によれば、新規ユーザーの募集には若干の制限を設けており、「毎日正午から先着100ユーザーまで登録を受け付ける」という。新規登録可能なユーザーの総数については明らかにしていない。同サービスを利用したい人は、募集開始期日以降にToScribeの公式ページから申し込む必要がある。