写真1●NTT東日本が2012年に取り組んだ料金施策の位置づけ
写真1●NTT東日本が2012年に取り組んだ料金施策の位置づけ
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●戸建て向け他サービスとの料金比較
写真2●戸建て向け他サービスとの料金比較
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●集合住宅向け他サービスとの料金比較
写真3●集合住宅向け他サービスとの料金比較
[画像のクリックで拡大表示]

 NTT東日本は2012年11月22日、フレッツ光を新規契約したユーザーを対象とした割引キャンペーン「思いっきり割」を2012年12月1日から実施すると発表した。

 思いっきり割では、毎月の月額利用料から戸建向け(ファミリータイプなど)で945円、集合住宅向け(マンションタイプなど)で最大1165.5円を24カ月間割り引く。現在提供中の「にねん割」(戸建のみ)と「フレッツ光メンバーズクラブマンスリーポイント」(100ポイント)を組み合わせた場合の月額利用料は、戸建で実質3675円、集合住宅で実質2772円となる(ISP料金は含まない)。

 なお、2012年12月31日までとしていたフレッツ・ADSLユーザーを対象とした「フレッツ・ADSL→光乗りかえセール」の申込受付は、今回のキャンペーン開始を受けて11月30日で終了する。

 割引キャンペーン実施の会見でNTT東日本の中川 裕 代表取締役副社長は、「加入者数伸び悩みの要因として、戸建向けはKDDIのFTTHサービス、マンション向けはUQコミュニケーションズのWiMAXサービスによる影響がある。引っ越しを契機とした新規加入が増える年末以降の加入者獲得を目的に、このタイミングでキャンペーンを導入した」と説明した。

 今回のキャンペーンを新規加入に限定したことについては「既存ユーザー向けの解約防止策は年初から継続的に努力しており、これに加えて新規開通の部分も刺激したいと考えたため」と述べた。また割引額については「腹をくくって出した額。現場でもアピールしやすい金額で、プロモーションも含め積極的に展開したい」と語った。

 今回のキャンペーンによる業績への影響については、2012年度は軽微なものの13年度以降はそれなりに出てくるという。ARPUが低下する分、全体規模を拡大して売り上げを確保する考えだ。KDDIのスマートバリューに対しては、「サービスの多様化で対抗したい」と述べた。

[発表資料へ]